

里山で提案 アートの暮らし
結婚した夫の仕事の都合で、思いがけず始まった移住生活。どう捉えるかで状況は一変すると、教えてくれるイシワタさんの日々。

美術家と主婦だからこその活動。
ほかの移住者とは少し事情が違っているのがイシワタマリさんです。移住は結婚したご主人の勤務先が福知山市だったという経緯から。「別に来たくて来たわけじゃないんです」と、5年前を振り返って笑います。「最初は隙あらば大阪や京都に出かけていました。けれど妊娠をきっかけに自由に外に出られなくなって」。ようやく福知山に目を向けたといいます。「子どもが10ヶ月の頃、保育園に預けるようになって、ここでどう生きるかを考え始めました」。イシワタさんが暮らすのは福知山市山間の里、三岳地区。寂しい思いも経験したからこそ、近所の人たちの優しさに触れ、人間くささを知り、繋がり合う美学を発見しました。自分がやってきたアートを通じて、暮らしに密着したクリエイティブな生き方がここではできるかもしれない。近所の情報を載せた『このあたりのしんぶん』の発行や公民館でのワークショップ『山山アートセンター』の活動から見えてきた地域の魅力。美術家として、子育て中の主婦として2つの立場から新しく発見した福知山を発信しているのです。



公民館を借り、「やまやま休憩室」として開放し、交流を図っているイシワタさん。「きっかけを作る場所になれば」。現在は2人のお子さんの母親。




1. イシワタさんが装丁やイラストを手がけた書籍。
2.月に1度発行しているフリーペーパー『このあたりのしんぶん』。タイトルの文字を書く人は毎回異なり、このあたりに住む人の情報が書かれています。800部を発行。
3.スペイン時代に手がけた作品。
4.三岳地区で敬老の日に配られたお弁当の掛け紙も手がけました。
2.月に1度発行しているフリーペーパー『このあたりのしんぶん』。タイトルの文字を書く人は毎回異なり、このあたりに住む人の情報が書かれています。800部を発行。
3.スペイン時代に手がけた作品。
4.三岳地区で敬老の日に配られたお弁当の掛け紙も手がけました。

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File.8 |
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![]() Mari Ishiwata |
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京都市から車で約1時間30分 |
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居住スタイル / Iターン |
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良い所 / 都会にはない人との繋がり。 |
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悪い所 / 車がないと生活できないこと。 |
