たんたんターン 京都府

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Post Date / 2020.02.26 Wed

二ノ倉 芳樹さん〈農家〉  伊根町

伊根町の本庄は元々住んでいた神戸のように山と海を兼ね備えた地域。

2年間の研修を経て、2005年に就農。現在は、水菜を中心に生産を行っている。

①日本国内に数ある「町」の中で、なぜ伊根町へ移住しようと思われたのでしょうか?具体的なきっかけなどはありますか?

・元々妻の親戚が伊根町の本庄宇治区にいて、夏は海水浴に訪れていました。
最初に「農業をしたい」と思い、それから移住する町を色々検討しましたが、伊根町の本庄は元々住んでいた神戸のように山と海を兼ね備えた地域。そんな似た環境に居心地の良さを感じたのかもしれません。

②移住してみて良かった点は何でしょうか?

・実践農場(農業の研修)でお世話になった先輩農家さんや、地域の方々が温かく迎え入れてくださったことでしょうかね。
・あとは食べ物が美味しいこと、バケツを持って漁港まで魚を買いに行くのには驚きましたね(笑)
・自然にふれあえる子どもの遊びが豊富なこと(海水浴、ザリガニ・カブトムシ捕り、雪遊びなど)、子育てするにはおすすめの環境です。

③移住してみて(移住当時)、困っている点、不安な点は何でしょうか?

・すまいの確保に苦労しました。移住当時、空き家はあっても「仏壇が残っている」「親戚が帰省する」などさまざまな事情があり、なかなか見つからなかった。今は、そういった問題を解消するためのノウハウもあって良くなったようですね。
・買い物するお店や病院が遠いことは不安に思いました。
・移住当時、子どもの教育に不安があったけど、今は「伊根町の学校で良かった!」と思います。少人数だからこそ、1人ひとりをしっかり見てくれるし、学校行事やPTAの活動を通じて、保護者同士も仲良くなりました。

④移住する前と現在とで、ご自身の中で伊根町に対してイメージが変わった、認識が変わった点などはありますか?

・神戸に住んでいるときは、想像もつかなかった雪かきの大変さですね。
・移住したころは、秋から冬にかけてのうらにし(京都府北部周辺特有の気象)による不安定な天気には、気持ちが滅入りましたね。閉鎖的な気持ちになるときもあって、そんなときはドライブで少し街へ出て気分転換をしましたが、数年経てば慣れました。
そういった環境に慣れたのも、この地域の人の温かさのおかげかもしれません。人間関係が良好だと、その土地の環境も受入れることができるのかもしれませんね。

【移住者へアドバイス】

・地域のつきあいは大切です。かといって全部を合わせると疲れてしまうし、移住者だからこその視点も大事にしてください。ほど良いバランスを保ってお付き合いすることをおすすめします。