たんたんターン 京都府

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Post Date / 2024.03.18 Mon

舞鶴を見る。新しい視点で

“舞鶴に楽しいところはない”
地元のことを聞かれると、こんなふうに言う高校生がいる。

このまちに退屈し、何か新しい刺激を求めて出て行く人もいるが、舞鶴ならではのいいところがあるはずだ。

私たちはまだ舞鶴にしか住んでいないため、多くのことを知らない。
新しい視点で見つめなおすため、東京から移住してきた松本さんに話を聞いた。

東京から舞鶴へ

松本さんは、学生時代に東京でカフェの店員として勤務していた時に、舞鶴で新しくオープンするカフェ「KAN,MA Dining」の店長を募集する求人を目にした。若い自分に店を任せてもらえるという都会ではなかなか経験できないチャンスに興味を持ち、応募した。

採用が決まり、舞鶴に移住し、働き始めた。メニューの写真をインスタグラムに上げると反響があることが面白く、「もっと写真のことを勉強したい」と思い、趣味で人や物を撮影するようになった。

その後、その趣味を仕事にしようと、住まいを福知山に移し、「なんかいい写真」をテーマとして、studio nankaを立ち上げた。

住む場所にとらわれず、一つの仕事を続けることにこだわらない。人生を自由に捉えているところが印象的だ。

▲studio nanka

▲仕事で使用するカメラ

 

松本さんから見た舞鶴
新しいものに触れる機会が少ないという点で、舞鶴の印象は私たちの意見と一致していた。
しかし、松本さんは別の視点があった。
「東京では競争相手が多くて家賃などの初期投資が高くなるからやりたいことを気軽に始めることができないが、舞鶴などの地方都市は新しい事業を比較的始めやすい環境にある」という。競争相手が少なく、店舗を構える初期投資を抑えることができるからだ。

「人とのつながりが強いため助けてもらうことができるのもありがたいです」と言う松本さん。様々な場所に知り合いを増やしながら、自分のやりたいことをしてお金を稼いでいける、今の地方都市ならではの生活スタイルを続けていきたいと考えている。

 

編集後記
私たちは、東京に比べて遊ぶところは少ないなど、漠然と舞鶴に楽しいところはないと考えていた。しかし、取材を通じて「人とのつながりが強く、やりたいことがやりやすい」という点で、新たに舞鶴の良さを知ることができた。人と繋がり合って、いざという時はみんなで一致団結して乗り越えていける良い街だ。地域との繋がりを大切にしていきたい。

取材者 西舞鶴高校 上田 悠太 福知山高校 山田 伊織

撮影:松本健汰さん