たんたんターン 京都府

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Post Date / 2024.02.14 Wed

まちの熱血金融マン・山内貴史さんに迫る!

►勤務先である京都北都信用金庫峰山中央支店

 

高校生まで京丹後市網野町まで生まれ育ってきた山内さんは買い食いにあこがれていた。当時は帰り道にコンビニなどなく、途中でどこかに寄って買い食いなどできなかった。

「都会にいきたい」と、思っていたらしい。進学したのは京都市内にある大学。3年生の時、就活で話せるネタが欲しいと熊本のまちづくりインターンに参加し、そこで人生が一変した。

熊本県氷川町役場(旧・宮原町役場)を早期退職し、地元のまちづくりに取り組んでいる岩本 剛さんが主催するインターンだ。そこで二週間泊まり込みし、子どもに勉強を教えるなど地域の手伝いをした。

そこで地域をより良くする政策提言に挑み、本気でまちづくりについて考える時間を過ごした。

インターン期間中、寝る間も惜しんで夜中まで作業をし、机の上でそのまま眠る岩本さんたちを何度も見た。何かを本気でする大人たちの姿を間近に見て、こんなにもかっこいいのかと驚いたという。

そんなことがきっかけで、地元のために働く楽しさに気づき、故郷のために何ができるだろうかと考えはじめた。迷った末に地元の京都北都信用金庫へ就職して、金融マンとしてまちづくりに携わることを決めた。

 

『Uターンしたくなるほどのお刺身』

►地元のスーパーで購入したお刺身 (約1,200円分)

 お刺身が大好きな山内さんは大学時代、学生アパートがあった京都市内で買ったお刺身を食べて衝撃を受けた。網野町で長年食べてきたものと比べて「ダントツでまずかった」のだ。地元に居た頃は感じなかったが、

そこで初めて丹後のお刺身の美味しさに気づいた。そんな些細なことが、地元愛が芽生えるきっかけの一つだったようだ。

「買い食い」にあこがれてから約8年の間に、網野町にもコンビニができた。スタバはないが、知る人ぞ知る美味しいコーヒー屋さんはある。地元のいいところを聞くと、

「ここでも不自由なく暮らせる。何よりもご飯の美味しさが大切だよ」と話し、私たちに地元の美味しいお店を紹介してくださった。

 

『金融は地域の血液』

「まちづくりっていう意味でいうと創業支援。お店を新しく始めるにはお金が必要になるんです。そういった支援を新しくやっていきたいんです」。山内さんはそう話してくれた。13年間まちづくりに携わり、

今もなおまちづくりに対する眼差しは鋭かった。創業支援や住宅ローン等、寄せられる相談は多様だ。「困っている人は助けたい。忙しいとかの理由でおざなりにするのは違う。

他者に寄り添うことを積極的に誠実に対応する人間になりたい」。これは山内さんの仕事に対するマイルールだそうだ。

 

『損得勘定を抜きにした熱意』

地元を盛り上げるのに大事なことはと聞いたとき、山内さんはしばらく考えながら、こう話した。
「自治意識の向上が一番大事だし、地元の人がまちを好きになること・関心を持つことが地元を盛り上げるためには一番大事だと思っている。」
損得勘定を抜きにした熱意や情熱から生まれるつながりやパワーはとても強いから「自分たちでなんとかするんだ」という信念が大事だということだろう。

山内さんもまた、人生を変えた岩本さんの熱意に惚れて同じ道を歩まれている。熱意がある人から感化され、自分も今ここに情熱を燃やしているのだ。

 

『Uターンを検討している方や高校生に伝えたいこと

山内さんが繰り返していた言葉がある。「地元を好きになれとは言わないけど、知ろうとはしてほしい」という話だ。

「知ったうえで好きか嫌いかはやっぱ自分で決める。自分の心に聞くっていうことをしてほしいと思います」

私たちにそう語りながら、山内さんは16年前の自分に語りかけていたのかもしれない。

 


【編集後記】

金融マンということですごく堅い人だと思っていたが、美味しいお店を教えてくれたり、釣りのコツを教えてくれたりした。私たちの難しい質問に対しても一生懸命答えてくれた。

とても内に情熱を秘めた、温かみのある方だった。

 

 

材者

太田絢子(宮津天橋高校加悦谷舎 2年)、 黒瀧 晴(成美高等学校 1年)、中森 葵(福知山高等学校 1年)